日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年4月29日自分の経験を話に活かそう!

 

★説得力があるスピーチ


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、最後にこのコースで学んで得たことを全員の前でスピーチしてもらっています。
・あがり症が治った
・人前での話が楽しくなった
・自分の言いたいことが伝わった
・何事にも積極的に取り組めるようになった
受講生はこのようなテーマで、毎回、とても説得力のあるスピーチをされています。成果発表スピーチは『受講者の声』に数多く掲載していますので、ぜひご一読ください。


★成果発表スピーチの例


以下に、私が「説得力があるなぁ」と思った成果発表スピーチをご紹介します。

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職場で部下に仕事の指示をした後、復唱させると全然違うことを言うことがよくあります。自分の言いたいことがきちんと伝わっていないということが大きな悩みでした。
ベーシックコースを受講して「あいさつの大切さ」と「はじめに何が言いたいかを短い言葉で言う」ということを学び、「これだ!」と思って早速実践しました。
まず、毎朝、「S君、おはよう!」と私から明るく大きな声で挨拶することを続けました。すると、多くの部下との距離が縮まり、お互いに話がしやすい関係になりました。
そして指示を出す際には、まず最初に「Tさん、今日は資料を2つ作ってもらいたいんだ」と依頼内容を短く伝えてから具体的な説明をするようにしました。復唱してもらうと私が意図したとおりの話が返ってきます。思わず「よっしゃ!」と心の中で叫びました。私はこれからもこの2つを実践していきます。
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★体験談を話すメリット


私が成果発表スピーチに説得力を感じるのは、この例のように『自らの体験』を話しているからです。聞いている人が理解しやすく、また興味を持ってもらえるのは、ストーリーのある話です。体験談だとストーリーが自然に語られます。また内容が成功体験だと聞きやすい上に説得力も加わってとても聞き応えのある話になるのです。

成果発表スピーチでは、体験談以外にコースを受講して気付いたことだけを話す人もいます。そうした話も、もちろん聞いていて大変うれしい気持ちになります。しかし、より説得力のある話となるとやはり体験をもとにした話の方に軍配が上がります。人は自分が経験したことは、他の人にも聞いて欲しいと思うものです。その分、話したい!という意欲が湧きますので気持ちよく話すことができます。また、そうした前向きの姿勢は聞いている人にも伝わりますので、思わず引き込まれる話になるのです。


★体験談は日常会話でも有効


ところで、体験談はスピーチなどのネタだけでなく、日常会話でも使うことで話を広げたり、深めたりすることができます。

「俺さぁ、もういい歳なのに、弟と会うといつも子供みたいな口げんかしちゃうんだよな~」
「ああ、わかる。この間、中学の同窓会に行ったら「何人かに『おまえ、全然変わってないな~』って言われたの。でも、よく見たら私だけじゃなく、みんな口々に『全然変わってないね~』なんて言い合ってたんだよね。人って歳を取っても変わらないところはあるよね」
「なるほどね~。人の本質は変わらないということかなぁ」

このように相手の感じていることに共感し、それと似たような体験談を会話の中に入れると話が深まります。そのためには自分の体験したことをスルーせずに、記憶に留めてストックしておくことが大切です。ぜひご自身の体験したことを言葉にまとめて、ストックするようにしてください。そして、機会を捉えてそれをスピーチにしたり、会話の中に入れて話すようにしてみてください。

 

★話し方を基本から学びませんか?


日本話し方センターの各コースでは自分の体験をわかりやすい話にまとめるトレーニングを行っています。話のネタを集めるだけでなく、それをどのように話にまとめるのか、具体的にご指導しています。ぜひ一度無料体験教室にお越しください!
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